ナナメなHIGOLOG

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大学生同士の思考対談Vol.1『否定的な意見が目立つのは何でだろう』

 

これから記事にしていくのは、とある大学生2人が世の中の疑問に対して考えてきたことを、お互いに意見しあって思考を整理している内容です。

 

ボイスレコーダーで保存するだけでは聞き返さないし、議事録として残していこうと思います。

 

赤字は僕が得た新たな思考であり気付きです。

 

 

対談相手

S氏…高校の同級生でもはや出会った瞬間から意気投合(たぶん)

最近になってお互いが色んなことを考えてしまう性格だということが発覚して、話す機会があると夜が明けるまでZoomで話し合う。

 

 

 

僕「政治とか全く詳しくないから今の政策が正しいとか分からないけど、それに対する批判的な意見って凄く目立つよね」

 

S「ある一つの視点から見た意見が目立っている傾向にはあるよね」

 

僕「あの人だってこの数ヶ月間、マスクを配ってただけじゃないはずじゃん? 配る前から批判されてチェックを増やして配布が遅れてそれが批判されて、届いたら届いたで汚れているとか小さすぎるとか批判されて、遅すぎるだの金の無駄だとか言われてさ。汚れてるのも大衆煽動で仕組まれたのかもしれないしさ。」

「僕はこの事の真相とか、マスク以外にやった政策とか分からないから擁護するわけでも批判するわけでもないけど、もっと事の本質を見た正しい評価と批判を考えた批評みたいな物は、何で目立たないのかなって考えちゃうんだよね。」

「ニュースとかネットでは『マスクが失敗したからアイツはダメだ』ばかりで、その人から見たら色んな批判するに足る理由があるのかもしれないけど、本当にそうなのかなぁって思っちゃう。」

 

S「何か最近の傾向として全体と本質を見れてないんだよね。」

 

僕「そこで批判が目立ってきてて、しかも批判してる人はそれを正義だと主張してる傾向にあると思うんだよね。それは何でなんだと思う?」

「批判が少数派なのかもしれないけど、声を挙げて立ち上がってるんだぞっていう正義感を感じるんだよね。」

 

S「あれじゃない? みんなが自己防衛だと思うんじゃない? 批判のことを。」

「なんていうかさ、新たな気付きを与えてくれるってことに価値を見出しているというかさ。」

 

僕「うんうん。要は僕みたいに政治の事が分からない人が、その問題に答えが欲しいってことになるのかな?」

(この前の議題で、人間は思考停止して答えを明示してくれる事を潜在的に求めているのではないか、ということを話していた。)

 

S「んー、例えばね、極端な話するね?(突然バナナを取り出す)ここにバナナがあるじゃん?」

 

僕「えっ待って。机にバナナが房で置いてあるの?w夜食用?」

 

S「まぁまぁそれは良いじゃんw」

「例えばね、『このバナナ凄く美味しいよ』って言ってる人と、『このバナナ、発がん性物質が含まれているよ』って言ってる人がいると、たぶん後者の方を評価するんじゃ無いかな?っていうか」

 

僕「本当に極端な話だね。何か最近よくありそうな話にすると『この農場で育てられたバナナは、生産者が新型コロナウイルスに感染したので危険ですよ』みたいなことだよね」

 

S「そうそうそう。要は人って、得したいと思うよりも損したくないって思うのかなって

「そうなったときに、損したくないに貢献するのは肯定的よりも否定的な要素なのかなって」

 

僕「あぁ~そうかも…」

 

S「『これは良いです』よりも『これは良くないです』って言ってくれた人の方が信頼できるんじゃないかなって気がしてる

 

僕「うんうんうん、凄く納得した。それはあるかもしれない」

 

S「だから、否定的な意見を発信している人の方が支持を得るのかも」

 

僕「それで信頼を得ることができてるからか」

 

S「そうそうそう。 ってなるとさ、その人は調子乗らない?」

 

僕「うんうん。乗るだろうね」

 

S「そしたらさ、余計に加速しない?そういうことが」

 

僕「そりゃあね。言い方悪いけどその人はある種の教祖になったと錯覚するだろうね。」

 

S「そう。で、しかも、1つの方向からの立場をとってるから、それに付いてくる人が出てくるじゃん?」

 

僕「うんうん。で、もし仮に付いてる人が『教祖が言っていることおかしい、何かちょっと違うかも』と思っても、『いや、教祖が言ってるから正しいんだ』ってなるんだよね」

 

S「そう、そうそうそう。それも認知的不協和の解消なのかもしれないね」

「自分が正しいと思っている人がやっていることが全て正しいみたいな」

 

僕「そうだと思う。なるほどね。」

 

S「だから損しないために、自己防衛のために…」

 

僕「あぁ~自己防衛って自分が損しないためにってことか」

 

S「そうそう。」

 

僕「批判的な意見が目立つ理由ってのが自分の中では結構納得したかも」

「何か肯定的な意見が目立ちにくいのかな~って思ってたけど、別に肯定的な意見が少ないからとかではなくて、否定的な意見に価値を見出しやすいし、それを選択しやすいし、選択したいと思うってことなのかな」

 

S「そう、しかもそれが参考になるというか、自分の身を守る上で役立ち度が高いってのがあるかなって」

 

僕「あぁ~、選択する上で優先度が高いってことか」

 

S「そうそうそう」

 

僕「それは意識した事無かったし、考えた事も無かったなぁ…」

「批判的な意見を優先的に取り入れてるってことか…僕はしたことあるかなぁ…それとも潜在的に知らず知らずのうちに取り入れてるのかなぁ…」

 

S「『これは良いよ』『これは良くないよ』って言われたときに、どっちの意見を気にする?」

 

僕「僕はどうだろう……あんまり…」

 

S「じゃあ『これは良いよって言われて取る確率』と『これは良くないよって言われて取らない確率』って、どっちが高くなるんだろうね」

 

僕「なるほどね…僕はそこで安直に言う事を聞かないで自分の中で考えるからなぁ…w」

 

S「そりゃあねwそうだけどもさw」

「じゃあそれを考えない人にアンケートを採ったときにどうなるんだろうって」

 

僕「それは凄く面白そうだね。研究内容としては心理学とかになるのかなぁ…まだ実験がされてないならやるべきだよねこれは」

 

S「実はもう先行研究とか実験があるのかもしれないけどね」

 

僕「うん、なんかあってもおかしくなさそうだよね。もしまだ無いならやるべきだよ」

 

S「人の中にはさ、天邪鬼的な感じでやるなって言われたからやるとか、良いって言われたものと片っ端から取り入れるような人もいるけど、そういうのも全部勘定したときにどうなるかってね」

 

僕「なんか50:50にはならなそうだよね。何かしらの要因とか背景とかで分けたときに偏りそう」

「例えばだけど経済的な地位とかでも偏ってきそうじゃない?」

 

S「たしかにね。」

 

僕「なんかこういう人の心理ってよくある情報商材とか、例えばだけど水道管に付けるような磁石とか売りつけるような詐欺って、今回の2つのパターンから責めて選択肢を狭めているのかなって」

 

S「それはどういうこと?」

 

僕「昔というか今もあるのかもだけど、水道管に特許取ったような凄い磁石を付けると蛇口から健康に良い水が出ますってのが問題になったことがあるのね」

「これを売りつけるときって、まずは客の不安を煽るんだよね。『あなたが普段蛇口から飲んでいる水は実はこんなに汚いんです』って。そこで言う事には何の根拠が無くても良いの。極端な話だと『なんと有害な発がん性物質が1ppmも入っているんです』とかでも良いの」

「とにかく客に今あなたは不利益が生じていることを教えてあげることで、さっきの話で言うところの自己防衛のために批判的な意見を選択するってこと。ここでこの詐欺師は信頼を得ていると思うんだよね。」

「ここで信頼を得たときに提示するのが『そんな発がん性物質を全部吸着してくれて無害な水にしてくれるのがこの磁石なんです』っていう肯定的な意見を言えば、もうその人にはこれを選択するしか道が残されてないんだよね。これはさっきのを両方使ってる手口の一種だよね。」

 

S「これは思考の選択と認知を狭めるような情報操作になるのかもね」

「何か今の磁石の話をネットで調べたら『この磁石はどういう原理なんですか?』っていう知恵袋みたいのがあったけど、これはまだ良いんだけど、『この磁石は本当に効くんですか?』っていう質問があったとしたら、やっぱりそれは自己防衛のための批判的な意見を求めていることになるよね」

 

僕「そうなるね。けどその人はまだ考えようとしているから凄いよね。」

 

S「そうそう。まだ判断するだけの余地というか思考は残されているみたいなね」

 

 

 

ここから話は再び思考停止の話に戻り、『考える人と考えない人の違い』『考える事が正しいわけでは無いけど思考過程に価値がある』という話に発展していって、

この時点で朝4時で12時からバイトがあるというS氏が『労働とお金の変換に生じる価値と何なのか』『その均衡が崩れたときにどんな行動をとって労働に価値を見出すのか』にまで話は広がっていった。

 

他の話はまた別の機会にしようと思います。

 

 

 

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