新連載百合漫画レビュー『君と綴るうたかた』(著:ゆあま)
『物から線が見えている生活』に苦しめられた10年間
僕には線が見えていた。
そしてそれに支配されながら生きていた。
突然のことで何のことかと驚かれるかもしれないが、こう言う以外に伝え方が分からない。
目や脳の異常で実際に見えているわけではない。
感覚的に見えていただけだ。
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新型コロナウイルス治療薬『ベクルリー(レムデシビル)』の作用機序は?本当に効くの?
概要
健康被害が重大で蔓延の危険性がある場合などの厳しい条件を通過し、特例承認の制度を適用することで、新型コロナウイルスの治療薬として承認されたベクルリー(レムデシビル)ですが、私が薬理学や薬物治療学を勉強していたときにはもちろん存在していなかったため、この薬のことに関して何も知りませんでした。
薬は毎年新しい薬が増えていて、作用機序(薬の効き方)が同じだけど別の会社が出していたりするものは『へぇー○○受容体拮抗薬に新しいの追加されたのね』程度で良いけど、抗体医薬品とか画期的新薬が出ていたりすると『何コレ、まず何の薬?てか作用機序どうなってんの?聞いたこと無い抗体がターゲットなんだけど・・・代表的な副作用は?併用禁忌は?』ってなります・・・。
実際の医療現場の薬剤師の先生方はこれどころでは済まないので本当に頭が上がりません・・・日々自己研鑽に努めるのが薬剤師の使命であります・・・。
今年度の薬剤師国家試験に出ることは無いだろうと楽観視しているけど、今後の臨床現場で見る機会があるかもしれないなら勉強しておこうと思ったのがこの記事を書いたきっかけです。
新型コロナウイルス治療薬『ベクルリー(レムデシビル)』について、一体どうやって効く薬なのかを分かり易く解説して、最後に本当にそれって効くの?という疑問に対して、治療成績について海外の論文を読んでまとめてみました。
情報の加工やエビデンスレベルには十分留意した内容を書いていますが、あくまでも学生であり医療関係者として書いている内容ではないことをご理解ください。
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新作百合漫画レビュー・感想『ロンリーガールに逆らえない』(著:樫風)
作者の樫風先生(Twitter,pixiv)は今回の『ロンリーガールに逆らえない』が初の単行本であり、他には百合姫から出版されている『SHIBUYA ギャル百合アンソロジー』における「知らない私も好きですか?」や、『カヌレ スール百合アンソロジー』における「私の白い薔薇」など様々な百合アンソロジー本に参加されている作家である。
本作品はコミック百合姫2019年12月号より連載が開始され、毎月1話ずつ更新され2020年4月号までの1~5話に加えて、おまけ3ページが描き下ろしとして追加され単行本が発売された。
百合のジャンルとしては、彩花の秘密を知っている空が優位な主従百合に近いと思うが、彩花の世話好きな性格から空の面倒を見ているようにも見える不思議な関係性で描かれている。
- 概要
- 魅力
- ①彩花の感情の揺れ動き
- ②空が見せる表情
- 魅力
- まとめ
概要
『ロンリーガールに逆らえない』
著:樫風
発行日:2020年5月1日
発行元:一迅社
価格:680円+税
- 作者:樫風
- 発売日: 2020/04/16
- メディア: コミック
桜井彩花は文武両道な優等生。
しかし、本番に弱いせいで高校受験に失敗、滑り止めの高校に行くことに。
大学受験こそ失敗できないと悩む彩花は、
担任の江川先生と「不登校の生徒を説得できたら、
好きな進学校を推薦してもらう」という秘密の約束をする。
・・・のだが、肝心の説得相手である本田空にその約束がバレてしまう。空は「毎日一つお願いを聞いてくれたら、
黙って学校に来てあげる」と言い、
突然彩花にキスをして・・・。うかつな委員長とアンニュイな問題児、
二人の秘密な青春ラブコメディ!(裏表紙紹介文より引用)
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