薬学部6年間で実際にかかった金額を計算してみた
現在私は某薬学部に通っており現在6年生で、この後何事も無ければ今年度の第106回薬剤師国家試験を受ける身です。
私立薬学部は大学によって差はあるものの、とにかく学費が高く奨学金を前提に通わなければならない方が多いのが現状だと思います。
私は学費から教科書代、定期代まで全てを親に負担していただいて、奨学金を借りることなく恵まれた環境で大学生活を送ることができましたが、
この6年間でどのくらいのお金がかかったのか計算していこうと思います。
大学に払ったお金
大学に払うお金には、初年度にのみ払う入学金と、毎年払う授業料、施設設備費があります。
それぞれの大学によって価格に差はあり、明確に書くと身バレの恐れがあるためここでは控えますが、
合計で払ったお金は・・・・・・・・・
約1,250万円
目を疑う金額ですね・・・1年間におよそ210万円くらいかかってます・・・
それぞれの大学の学費を調べてみるとこの金額は薬学部では平均的みたいですね。
教科書代
教科書は仲の良い先輩から貰えば無料という考えもありますが、薬学部では国家試験を控えているため、重要な教科書は中々貰うことができないことが多いです。
先輩から借りたり、後輩に貸したりということはありましたが、あげるorもらうのはあまり聞いたことが無かったです。
もちろん、英語や第2外国語、教養科目の教科書は不要なので、その譲渡はあったと思います。
1,2年生のときは英語から教養科目、専門基礎科目、実習など空きコマなど無いレベルで授業があったため、教科書代も高くなることが多いです。
このころは1年間7万円くらいの教科書代がかかっていたと思います。
そんなにかかるのかと驚かれるかもしれませんが、薬学部の有機化学の入門書とも言うべき『マクマリー有機化学』は全3巻で15,000円くらいします。
あと、4年生から5年生に進級するときに受けなければならないCBTという試験がありますが、この対策のための参考書と問題集が全6冊で25,000円し、
国家試験対策のための通称青本というものが全9冊で35,000円します。
そんなこんなで6年間でかかった教科書代は・・・・・・
約25万円
教科書代については大学生協の何かで1割引で購入できるため、もう少し安かったかもしれませんが、
とりあえず本棚にある教科書の値段を全部電卓で計算した結果であるため間違いないと思います。
定期代
ここは大学との距離によって個人によって差が出る部分だと思います。
さらに、夏期休暇や春期休暇の間もサークル活動で大学に通っていた人、サークル活動が別のキャンパスや離れた体育館で行っていた人では、さらに余分にかかっていると思います。
あくまでも私の場合における6年間の定期代は・・・・・・
約60万円
この金額は比較的安い方なのだと思います。
大学に通うのに3,4回乗り換えて2時間半かけて通っていた友人などはもっと倍以上高いと思います。
6年間総額
上記に挙げた以外にも再試代がかかったり、CBT・OSCE受験料、国家試験受験料など必要な経費があったり、
部活やサークルに所属している場合には部費が別途かかってきます。
約1,350万円
総額には、あくまでも大学生活に必要な経費のみを含んでおり、その他の友人との交友費や趣味のお金は含んでいません。
交友費で言えば、飲み会がある度に4,000円前後無くなるし、友人と旅行に行けば数万円の単位で無くなります。
趣味の面で言えば、大学に入ってから同人誌と漫画が600冊くらい増えているので数十万円費やしていると思います。
この金額を見ると、もし将来自分に子供ができて薬学部に通いたいと言い始めたらどうしようかと思ってしまいます。
210万円を12ヶ月で割ると17,8万円ですが、奨学金を借りてもこの全額をカバーすることは難しいのが現状です。
大学によっては入試の際の成績によって学費の全額免除や半額免除などの特待生制度を設けている場合があるため、
学費の面で通うことが難しいと考えている高校生や親御さんは、その制度のある大学を目指すというのも1つの選択肢にあると思います。
最善は国公立大学に入ることですが、私はとにかく文系科目が苦手で高校時代に一切勉強してこなかったため無理でした・・・
あと、もし難関大学を目指している高校生がこの記事を見ていらっしゃったらちょっとしたアドバイスですが、
模試の判定や進路指導の言葉は信じない方が良いです。あくまでも持論ですが・・・。
私は進路指導のときに『今の学力では志望校に入れない』や『滑り止めに○○大学の推薦を受けた方が良い』などと言われましたが、
この大学じゃなければ大学に行かないという強い気持ちを貫いて志望校のみの対策をして、志望校のみ願書を出しました。
大学入試の1,2ヶ月前に受けた最後の模試でも、『E』判定でしたがずっと赤本を解き続けて勉強し続けた結果、
入試ではかなりの高得点を取り合格することができました。
このことについてはいつか『薬学部に受かるためにした勉強』として記事にして紹介したいと思います。
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